Fiona Tanフィオナ・タン"Nellie"
今年から来年にかけてグループ展出品(森美術館)、各美術館での個展(東京都写真美術館、国立国際美術館、IZU PHOTO MUSEUM)が続くフィオナ・タンの最新作《Nellie》を本邦初公開致します。 今回の作品は、レンブラントの娘コルネリア(愛称ネリー)をテーマにした映像インスタレーションです。コルネリアは、1654年にオランダで生まれ、当時のオランダ領バタヴィア(現インドネシア、ジャカルタ)でこの世を去ったといわれていますが、その他にはほとんど情報が残されておらず、父親レンブラントによる肖像画のみならず、いかなる肖像も残されていません。 《Nellie》は、その生涯が謎に包まれたコルネリアの、バタヴィアでのとある一日を、インドネシアに生まれ現在はオランダを拠点とするフィオナ・タンのイマジネーションによって、鮮やかに蘇らせた映像作品です。 前回の展覧会「Photo Works」で展示したフィオナ・タンの写真作品も、一部構成を変更してひき続きご覧いただけます。合わせてご高覧ください。 <美術館の展覧会> 1966年インドネシア生まれ、オランダ在住。映像作家。 中国系インドネシア人の父とスコットランド系オーストラリア人の母を持つ。88年からオランダに移り、92年までアムステルダムのアカデミー、96-97年に同地の国立美術学校に学ぶ。ヴェニス・ビエンナーレ、イスタンブール・ビエンナーレ、 ICPトリエンナーレ、ドクメンタ11、ベルリン・ビエンナーレ、横浜トリエンナーレなど、これまで数多くのアートショウに参加、精力的に制作活動を続けている。2009年には第53回ヴェニス・ビエンナーレにオランダ代表として出品、2010年よりヨーロッパとアメリカの美術館を巡回する個展「Rise and Fall」を開催。2010年ヴェニス建築ビエンナーレでは、犬島で妹島和世建築のハウスプロジェクトと共存する島と人々をとらえた映像作品を発表した。2013年には金沢21世紀美術館にて国内美術館初となる回顧展「フィオナ・タン | エリシプス」展が開催されていた。2014年から2015年にかけ、森美術館でのグループ展参加の他、東京都写真美術館(2014年7月)、国立国際美術館(2014年12 月)、IZU PHOTO MUSEUM(2015年)で個展を予定している。
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