Gerhard Richterゲルハルト・リヒター"Painting 1992–2017"
この度2017年12月16日(土)から、ワコウ・ワークス・オブ・アートにおきまして、現代美術の巨匠ゲルハルト・リヒターによる2年ぶり10度目の個展「Painting 1992–2017」を開催する運びとなりました。 ワコウ・ワークス・オブ・アートの開廊25周年記念展として、今回、画廊が開廊した年である1992年から今年までの重要な作品をリヒターみずからがアトリエで選りすぐり、本展のために展示構成をおこないました。日本初公開の最新作とともに、世界初公開作品も複数展示致します。 制作後、作家のアトリエに大切に保管されていた、今回が世界初公開となる1992年から2000年代の油彩画3点、そして、2016年から今年にかけて制作され、ケルンやドレスデンの美術館で公開されてまもない最新の油彩画5点のほか、2011年に、制作スタイルに大きな変化がもたらされる直前に描かれた抽象画も1点展示いたします。この油彩画の完成後、リヒターはデジタル技術の駆使で話題となった「STRIP PAINTING」シリーズの制作を開始しています。また、作家にとって最も重要な風景画《Sils Maria》(2003年)や、写真と絵画の関係を考察し続けるリヒターのエッセンスが凝縮された作品として知られる「Over Painted Photograph」(写真の上に油彩やエナメルで描いた作品)も展示致します。 ついに「自由になった」(刊行予定の評伝より)と語るリヒターの創造と革新の歴史を、当画廊の25年間の歩みと重ね合わせた記念展となります。この機会にご高覧いただければ幸いです。 また、25年間の歩みを振り返る展覧会カタログと、作家初の評伝がそれぞれ出版されます。カタログの詳細はPublicationページでご覧いただけます。発売後はオンラインでのご購入が可能です。 ※ご注意 冬季休廊のご案内※ ■関連書籍■ 展覧会カタログ 評伝 ゲルハルト・リヒター
1932年ドレスデン(旧東ドイツ)生まれ。ケルン在住。東ドイツで美術教育を受けたが、西ドイツ旅行中に出会った抽象表現主義に強い影響を受け、ベルリンの壁ができる半年前にデュッセルドルフへ移住。1964年にミュンヘンとデュッセルドルフで初の個展を開催し、1972年のヴェネチア・ビエンナーレを皮切りに、ドクメンタ(5、7、8、9、10)等、多数の国際展に参加。1997年、第47回ヴェニス・ビエンナーレ金獅子賞を受賞。同年、高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。日本では、2005年に金沢21世紀美術館と川村記念美術館で初の回顧展を開催。近年では、2011年から2012年にかけ、ロンドン、ベルリン、パリで大回顧展を開催。2013年、ミュンヘンのレンバッハハウスで「アトラス」展開催。2014年、スイスのバイエラー財団美術館の個展ではみずから展示構成をおこない、高い評価を受けた。2016年、初のパーマネントスペースが瀬戸内海の愛媛県にある豊島(とよしま)にオープン。2017年、ケルンのルードヴィヒ美術館とドレスデンのアルベルティヌム美術館を巡回した「New Paintings」展で相次いで新作を発表。現在、オーストラリアのクイーンズランド州立美術館とベルギーのゲント現代美術館で個展を開催中。
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