Ayşe Erkmen, Kristina Berning, Henk Vischアイシェ・エルクメン、クリスティーナ・ベルニング、ヘンク・フィシュ"二羽の鳥と石と馬"2012年9月8日(土) - 10月13日(土) Ayşe Erkmen, Kristina Berning, Henk Vischアイシェ・エルクメン、クリスティーナ・ベルニング、ヘンク・フィシュ"二羽の鳥と石と馬"
2012年9月8日(土)より、ワコウ・ワークス・オブ・アートにて、開廊20周年記念展の第一弾として、ヘンク・フィシュ企画の3人展「Two birds, a stone and a horse(二羽の鳥と石と馬)」を開催致します。 この展覧会では、オランダのヘンク・フィシュの作品とともに、トルコを代表するアーティスト、アイシェ・エルクメン、ドイツの新人アーティスト、クリスティーナ・ベルニングの、主に新作の立体作品を発表いたします。 ヘンク・フィシュは、詩人のような独特の思索からフォルムを導き出し擬人化した立体や、抽象的な造形で知られています。今展では新作のブロンズ作品の他、近年新たな展開を見せている、ワイヤーを主な素材とした人体を思わせる立体作品、ドローイング作品等を展示します。 アイシェ・エルクメンは、既成のものを素材とし、新たな空間に配置し直すことで、鑑賞者に身体性をともなうユニークな鑑賞体験を与えます。今回の展覧会では、インターネットで自らの名前を画像検索し、ポートレートを制作した《On Its Own》を展示します。この作品により、インターネット上に存在する画像の所属先の不明・不透明性、またブラウザーや国によって結果が変化すること等のシステムを問い直します。その他、特殊なスピーカーを用いたサウンド・インスタレーション《Ewig Dein》、そしてポンポンの一本一本に自らの名前をあしらった作品を展示する予定です。 クリスティーナ・ベルニングは木材、プラスター、さまざまな拾得物などの日常的な素材を、粗野で未処理な特徴を残したままで使い、一見もろく見える作品を制作します。こうして出来た作品は、西洋美術がよりどころとしている、自然や現存する事物の模倣という定義の解体、再構築をこころみるものです。彼女により生み出された非現実的な造形は、鑑賞者に、形態と空間の概念についての再解釈を迫ります。 「これはおもに不可視性についての展覧会だ。台本はない。ただ、物語はある。素晴らしい物語はいくつも存在するが、ここでは、見えない鳥たち、見えない石の数々、そして一頭の見えない馬だけが関係している。これは滅多にないことだ」 (ヘンク・フィシュ 刊行予定のブックレットより) レディメイドの素材を斬新な構成で変容させるアイシェ・エルクメン、具体と抽象の間を自在に行き来するヘンク・フィシュ、生のままの素材を使いながらも非具象的な表現をおこなうクリスティーナ・ベルニング、3人のそれぞれ異なる立体表現が一堂に会する今回の3人展は、作品と鑑賞者、そして作品が提示される空間と作品そのものの関係性に新たな視点をもたらします。 協力:オランダ王国大使館 アイシェ・エルクメン クリスティーナ・ベルニング ヘンク・フィシュ
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