早川祐太 / 村岡佐知子"from/to #5"
このたび、ワコウ・ワークス・オブ・アートでは7月16日(木)より、厳選された若手作家による展覧会プロジェクト「from/to」を開催致します。5回目となる今展では、それぞれ異なったメディアで制作する2名の作家をご紹介致します。 早川祐太は、主に立体作品を制作する。自らを『現象の奴隷』であると言う早川は、重力や表面張力など普段意識することのない感覚や気配を視覚的に表現する。存在するが人間の知識が優れすぎていて感知できない現象を再構築し、アートとして提示する。繊細さを追求するようなその作品を前に、鑑賞者は感覚を研ぎすまされ、何かが生まれてくる状況を楽しむことができる。 「それは決して私が取り残されていっているという事ではなく何かに包み込まれていくような感覚に近い。凛とそこにいるはずなのにその所存が確認しきれないもの。対面しているのに背後から見つめられているようなそんな存在があるのかもしれない。彼らを生み出した私が彼らに包み込まれた瞬間、そこには何かで計れるような存在はなくなっているのだと思う。」
「四角の枠の外の見えないところへ思考を向かわせる装置として絵画が機能すること、そうすることで少しはこのつかみようのない世界とそこに居る自分をわかることができるのではないかと考えています。」 [早川 祐太] 1984年岐阜県生まれ。 [村岡 佐知子] 1983年神奈川県生まれ。
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