Noritoshi Hirakawa, Hiroshi Sunairi & Arto Lindsay平川典俊、砂入博史、アート・リンゼイ"Silence in the Light 光の静寂"2008年9月13日(土) - 10月11日(土) Room 1Noritoshi Hirakawa, Hiroshi Sunairi & Arto Lindsay平川典俊、砂入博史、アート・リンゼイ"Silence in the Light 光の静寂"
このたび9月13日(土)より、当画廊におきまして平川典俊、砂入博史、アート・リンゼイの3名による展覧会「Silence in the Light 光の静寂」展を開催いたします。今回は、平川の写真と砂入の彫刻に合わせ、平川のよびかけによって実現したアート・リンゼイからの詩の作品を展示致します。 平川はこれまで写真、インスタレーション、映像、演劇、パフォーマンスやサウンドなどさまざまなメディアを複合して社会のシステムや制度と個人との関係やその世界観を維新してきました。今回平川は、2年間にわたり静岡県浜岡市(現御前崎市)を訪れ、遠州灘を撮影したシリーズ「In Reminiscence of the Sea(ありし日の遠州灘)」を制作しました。日本によくある風景(遠景が多い)を思わせるのどかな雰囲気が漂うイメージの背後に、その実体を知ることによって始めてその風景の意味や視点が反転するこのシリーズはその危機感のなさによって一層、その見えないリアリティの重さを感じることになります。 砂入は18歳で渡米し、ニューヨークを拠点に写真やパフォーマンスなど展開し、近年はインスタレーションや彫刻も制作しています。今回は、インドの説話「盲人と象」に基づいた作品 ”Elephant Dinner(象の夕食)“ というインスタレーションを発表します。このインスタレーションは、2007年に発表した「白い象」の後編で、食器、家具、日常品のように、陶器の象の身体の部分部分はテーブルにアレンジされています。「白い象」では実物大の象の体の部分部分が散らばった情景を9.11同時多発テロの追憶として発表しました。「象の夕食」は「白い象」と同じく白い陶器で作られ、「盲人と象」で説かれている相対性を象の体の抽象的なフォルムで表現しています。 「盲人たちよ、象を見たことがあるか、象がどのような動物か言ってみよ?」 盲人たちが象に触れた時、王はそれぞれに質問をした。 頭を触った者はこう答えた、「象は鉢のようです。」 象の耳を観察した者は、「象は箕のようだ」と。 象の牙を触ったものは、「犂の歯」と言い、象の鼻を掴んだものは「犂」と言った。 そして象の体を感じた盲人は、「象は納屋」と、足を触ったものは、「柱石」といい、背中は「しっくい」、尻尾の毛は「筆」と。 -------ウダーナの感興詩より
同時開催 : 【平川 典俊 Noritoshi Hirakawa】 【砂入 博史 Hiroshi Sunairi】 http://sunairi.blogspot.com/ 【アート・リンゼイ Arto Lindsay】 http://www.artolindsay.com/
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