Gregor Schneiderグレゴール・シュナイダー 

"グレゴール・シュナイダー"

2002年10月1日(火) - 11月3日(土)

展覧会情報

Gregor Schneiderグレゴール・シュナイダー 

"グレゴール・シュナイダー"

会 期:

2002年10月1日(火) - 11月3日(土)

  • プレスリリース

当画廊にて開催予定のグレゴール・シュナイダー展についてご案内申し上げます。3回目の個展となります今回は、第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2001年)でドイツ代表として出品しました「死の家」を写真と立体作品で展示いたします。彼の故郷ライトの家と同様、ドイツ館の内部を家具のある白い部屋や様々なオブジェが置かれた薄暗い空間などに分割し、狭い通路で結んで迷宮に仕立てたこの作品で彼は、ヴェネツィア・ビエンナーレの最高賞である金獅子賞を受賞しました。

1969年ドイツ、ライトに生まれたシュナイダーは12才で作品制作を始め、わずか16才でドイツ国内にて初個展を開催。時間と空間は過去から未来にかけて堆積されるという考えを基として、過去の記憶が残る場所を外部の時空間から遮断するために、自宅の室内に断熱材と鉛を用いた壁で囲まれた新しい空間を作ってきました。90年代前半には大画商コンラート・フィッシャー、ドイツ現代美術の登竜門であるハウス・ランゲ美術館などに認められ、数々の展覧会を実現。98年にはパリ市立近代美術館、2000年にロイヤル・アカデミー(ロンドン)と、国際的にも活躍の場を広げております。

既存の部屋に更に部屋を作るという彼の行為は、「(自分自身さえも)知り得ない時空間」を生み出し、鑑賞者それぞれの感覚や思考に影響を及ぼし、行動を変容させます。作品はその部屋での出来事や行為によって常に変化し続け、完結する事がありません。またその先の読めない状態は、既知の事実よりも未知に惹き付けられている彼自身の内面と永遠に繋がりを持ち続けています。

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