久保知子(くぼ ともこ)
1961年和歌山県生まれ、現在デュッセルドルフで制作。1983年に渡欧し、デュッセルドルフアカデミーに7年在籍した後、1992年にカルティエ現代美術財団の協力で資生堂ギャラリーにて初個展を開催。新聞の記事の切り抜きをコラージュしたペインティング、小さな箱状のオブジェは思考を意図的に外し、生活空間に触発された作家の内面的な情感を表しているが、作品そのものは、思考からも感覚からも離れた不思議な浮遊感を与える。
横溝静(よこみぞ しずか)
1966年東京生まれ、現在ロンドンで制作。
中央大学の哲学科を卒業後渡英し、ロンドン大学院でファインアートを専攻。立体、写真を制作。1997年ワコウ・ワークス・オブ・アートとタカ・イシイ・ギャラリーにて初個展(写真展)を同時開催。E.レヴィナスなどの哲学思想やルネッサンス期の古典絵画からの引用を用いた彼女の写真作品は、光と影のモチーフが用いられ、人間の存在性と、時間と空間とを重ね合わせることをテーマとしている。